シキミ [毒]

シキミ 有毒

シキミ

和名 シキミ 有毒 
別名 シキビ・ハナノキ・ハナシバ・コウノキ・コウシバ・コウノハナ・ブツゼンソウなど
漢字で書くと「樒・櫁・梻」
概要 生長すると樹高10m程になり、3~4月頃に直径2~3cm程で淡黄色の花をつけ、9月頃に8本の突起がある星形の果実をつけます。
葉や樹皮、果実には芳香があり、葉を乾燥させて粉末にしたものは線香の原料に用いられるほか、枝葉は仏前墓前に供えられるなど仏事に使われることが多く、寺院の境内や墓地などに植樹されることも多いです。
植物全体に毒成分を持っていますが、特に種子は食用にすると死亡する可能性もあり、果実は植物の中で唯一「毒物及び劇物取締法」で劇物に指定されています。
症状・注意事項 葉や樹皮、根、花。果実の全てに毒成分を含んでいます。
特に種子には猛毒のアニサチンを多量に含んでおり、誤食すると嘔吐、腹痛、下痢、けいれん、意識障害などを引き起こし、最悪の場合死に至ることもあります。
同じシキミ属で、果実を乾燥させたものがスターアニスや八角と呼ばれ香辛料になるトウシキミと果実の形状が似ているため、トウシキミと誤認して料理に利用してしまう事故なども起きていることから注意が必要です。
国内分布 本州(関東以南)・四国・九州・沖縄
生育場所 山地や林の中、寺院の境内や墓地など
種別 常緑高木
学名 Illicium anisatum L.
分類 界:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
目:アウストロバイレヤ目 Austrobaileyales
科:マツブサ科 Schisandraceae
属:シキミ属 Illicium
種:シキミ I. anisatum

植物の中で唯一「毒物及び劇物取締法」で劇物に指定されている果実
シキミ

乾燥した果実はトウシキミの果実を乾燥させた香辛料のスターアニス(八角)に似ている
シキミ

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